交換日記

好き² と 有島みこ の交換日記です。

交換日記⑥ からっぽ

有島みこさんへ


お、いいですね! おめでとうございます! 乙女座の好き²です。


詩や歌に興味はあるのですが、あまり読めていません。谷川俊太郎の『トロムソコラージュ』は好きでした。いくつか詩がのっていますがどれもよかったです。物語っぽい詩で、こちら側に問いかけてくるような一節にはっとさせられます。舞台をみているような気分になりました。

詩集も歌集ももっと読みたいです。もしよければ、有島さんの好きな詩人、歌人など教えてもらえたらうれしいです。


積んでいる本があっても買いたくなりますよね。本棚に読んでいない本がたくさんありますが、そろそろまた買いに行きたいなと思っています。大学の勉強、とても面白そうです。ペンポーチを替えてちょっといい感じになれました。よく使うものを買い替えるとよいですよね。


中村文則の『何もかも憂鬱な夜に』と舞城王太郎の『世界は密室でできている。』を読みました。中村文則を初めて読みました。舞城王太郎が本当に好きで、いつもご褒美として読んでいるのですが、今回は特に何もしていないのに読みました。青春でした。

ドストエフスキーの『罪と罰』を読み始めました。長編は手を出しづらかったのですが、チャレンジです。焦りすぎて突飛な行動をとってしまったり、突然雄弁になったりする主人公に感情を乱されながら読んでいます。

先日初めて話した新入生の子がいるのですが、その子と好みが似ていることがわかったので仲良くなりたいです。夢野久作が好きだそうです。その子も最近『罪と罰』を読み始めたらしく、いい巡り合わせだなと思いました。


『空気人形』という映画を観ました。空気人形というのはラブドールで、そのラブドールの女の子が心をもち、持ち主が留守にしている間街に出て色んな出会いをする、というお話です。私は代用品だ、というセリフが繰り返されるのが切なかったです。空気人形も人間もみんなからっぽで、そこを埋めたいからこそ生きている。でも欠けていることは苦しい。埋まらない心に息を吹きかけてほしい、代用品ではなくあなたじゃなきゃだめだと言ってほしい。

私じゃなきゃだめなことを私がするのは当たり前だから、あなたの代わりはいくらでもいると言われてしまっても、その場所こそ居場所になる可能性があるのかもしれないと思いました。

 


有島さんも体調にお気をつけて!

ではまた